拒む君の手を握る高橋優の手を握りたい
好きな曲を気の向くままに割と真面目に気持ち悪く紹介するシリーズ第二弾です。やった、やったよ第二弾だよ。いつまで続くんだろうねドキドキだね。
今回はこちら
高橋優「拒む君の手を握る」
また高橋優でごめんなさい、なぜ今日このタイミングかと言うと今朝めざましテレビでスーツの高橋優を見たからです。熱がすごい。
それではさっそくはじめます。
あえて曖昧に書いたという歌詞、
聞き手の数だけ物語が生まれそうですね。
今回はわたしの物語を聞いてください。
外はもう更てるから
そこまで送らしてくれよ
「一人で大丈夫よ」と拒む君の手を握る
冒頭から只ならぬ何かあっただろこの二人感満載でどきどきするね、ひとりよがりの「ぼく」とどこか遠い「きみ」
ちなみに高橋優本人の手は 餅かな?と思うくらいもちもちです。
今までのことなど幾分
どうでもいいじゃない
これからの事など尚更
どうでもいいじゃない
この夜が更けるまでに何があったの?何をしたの?通常時の太陽のようなハッキリとした歌い方ではない気だるげな黒くてドロッとした高橋優の歌い方、プライスレス。
君の歩幅小さくて
ぎこちない歩き方になる
それがとても心地いい
あと少しこのままがいい
「きみ」の歩幅が小さいから それに合わせて歩く「ぼく」がぎこちない歩き方になってるの?それとも「きみ」の歩幅がいつもより小さくなるようななにかがあったの?どっちにしろそれが心地いいなんて相当な変態やでアンタ。
タクシーが行き過ぎるたび
目で追う君に気付いてる
赤い空車が光るたび
拒む君にキスをする
ハイハイ、この歌における最大のグッとくる歌詞ですよ~
出来るだけぼくと一緒に居たくないからタクシーを見つける度に目で追う「きみ」と、出来るだけきみと一緒にいたいから目で追っていることに気付いていても「タクシー拾おうか」なんて絶対に言わない「ぼく」
さらには拒む「きみ」に無理矢理キスをするなんて、なんだろうなこの確かで静かな色っぽさは。ぞくぞくするな。
君の声が愛しくて
何度も聞き返してる
怒り出したその声も
瓶に詰め込んでしまいたい
相手が怒り出してんのに「あぁ…愛おしい…」なんて、その声を瓶に詰め込んでしまいたいなんて、最強に変態で最高。100点満点中5000万点。あんたが一番。あんたが大将。
駅の明かりが近くなる
君の足取りが早くなる
行先は聞かないけど
僕も乗り込んでしまおうか
「ぼく」は案外駅の近くに住んでるんですね。立地いいよね?家賃いくらなのかな?
この二人の関係性とは一体……普通のカップルではなさそう。お互いの利害のみを考えて、必要な時だけ、そんな関係なのかな。
去るものを追いかける
来るものを拒んでる
「君のこと愛してる」
ポツンとそう言ってみる
その「愛してる」は「きみ」には届いていないし届かなくても別にいい「愛してる」なんだろうな
その背中遠くなる
そして誰もいなくなる
「君のこと愛してる」
誰もいない夜に言う
途中で後ろを歩く足を止めてその背中を見つめてる。この音のない冷たくて黒い夜の中に「ぼく」の「愛してる」がすぐ消えて意味の無いものになっている
きみは振り返りもせずに
何もかも断ち切るように
後ろ髪揺らしていくよ
瓶に詰め込んでしまいたい
きっとこの二人の「関係」はこれで終わりで。前を見て振り向かない「きみ」と関係を繋ぎ止める方法が思い浮かばない悲しくて虚しい「ぼく」
関係ないけど高橋優は完全にポニーテール好きですよね。頭ん中そればっかりの中に出てくる女の人も髪長いし。男の人は揺れるものに惹かれるんだってさ。よし髪伸ばそう。
君の歩幅思い出し ぎこちない歩き方をする
街灯に導かれて あと少しで夜が明ける
「きみ」が居なくなったいま、その思い出す小さな歩幅が一番愛おしくてたまらないんだろう。 ぎこちない歩き方で一人家路に着く「ぼく」は泣いてるのかな。
拒む君にキスをするのに、離れていくその手を力づくでも握ればいいのに、それをせずにただその背中を見送って、誰もいなくなった夜に向かって静かに「愛してる」なんて、最高に切ない。
変態臭くてお腹の中にドロドロしたものを飼ってるダークな高橋優を感じられて喉の奥がゾクゾクする反面、とても切なくて愛おしくなる。暗くて冷たくて深い、黒の曲。
今夜も米がおいしい