靴紐を結んで屈む彼の背中で馬跳びがしたい
割と真面目に気持ち悪く曲を紹介していくシリーズ第七段です
今回もリクエストいただきました。
ありがとうございます目が覚めて休日だった時くらい嬉しいですポルノグラフィティの曲でもいいんですよなんでもいいんです
高橋優『靴紐』
個人的に高橋優版「なごり雪」と呼んでいる曲。雑草が生え散らかった線路と木造の駅舎が見えてくるなぁ…
田舎で育った田舎者が夢を抱いて都会に出ていく時の不安や期待、複雑な心境、「覚悟」を綴っている曲。
私自身も田舎で育った田舎者なのでン年前に東京へ出るぞ!となった当時、それはそれは興奮したし不安もあったし色々あったけどこんなにドラマチックではなかった。当たり前か。
「靴紐」=「覚悟」
固く結べば結ぶほど安心するけど、結ぶのもその力加減も自分次第だし割と不安定なものだから固く結んだつもりだったのにいつの間にか解けてしまっていたりするよね
大まかに言うと
一番では「未来」の自分に対する「覚悟」
二番では「過去」の自分に対する「覚悟」
どうぞお元気で…
愛しくて抱き寄せたあの日のことを
忘れやしないよ 忘れられるわけないだろう
「どこにも行かないで」
その口癖がいつも嬉しかったよ
いつだって一人 そう思った
君に出会うまでは
「どこにも行かないで」が口癖の君って
相当メンタルがヘラってませんか…
とか思ってると言われてる方は
「それがいつも嬉しかった」と言っている
「君と会うまでは」「一人だと思ってた」から。
そうか、少年はずっと孤独だったんだ…君も孤独だったんだろう、少年と出会うまでは。こういう関係って端から見たら依存しあっててあんまり良いイメージないかもしれないけど個人的にはこういう関係がこの世で一番固くて強いと思う。憧れるね〜
変わり続けてくこの街に
君の思い出は置いていく
お、…置いていくのか〜〜〜〜〜
君を泣かせる悲しいこと
君を笑わせる嬉しいこと
どちらも君を強くしてくれるよ
まだ見ぬ景色が僕らを待っているんだよ
ええ………(頭を抱えるオタクの絵文字)
「ずっとそばに居てほしい」とも思ってるのに置いてくのに応援してくるし
この「悲しいこと」もいつかは君を強くしてくれるよって、僕と君、これから別の道を歩むけどお互いまだ見ぬ景色の中で幸せになろうね……
君も過去も全て断ち切って置いていく、それくらいの覚悟を持ってこれから待ち受けてる未来と僕は戦うから…
すぐ出会えたことを「素晴らしいこと」って言う高橋優…そういうところだぞ…うう……ハンカチをください……ズビビビーッッ
選んだ道は正しいかな
間違ってばかりいるのかな
落としたものも数え切れないな
愛とか夢だけじゃ生きられないんだな
この「愛とか夢だけじゃ生きられないんだなぁ」の「だなぁ〜〜〜」が非常に良い。
「生きられないんだ「よ」」とか「だ」とか
断言ではなく「だなぁ〜〜〜」
そうであってくれたらいいのにそうじゃないんだよなぁ〜〜っていう現実と理想の間で肩を落とすような、そんな気持ちが伝わって来る。
歌詞もめっちゃそれな案件だし。愛とか夢だけじゃごはん食べられないよなお金もらえないよな。理想だけど。
この靴紐を結んで進んだ先の数年間の暗黒時代(本人談)の事を思うと心が痛むけどこんな風に覚悟を決めてきたからこそ暗黒時代も乗り越えられたんだろうな。プライドと一緒に聞こうかな。
この前向きさが元々の人間性から滲み出てきているんじゃなくてそうじゃない側の人間が覚悟をするために「こうしよう!」とか「こうすることにしました!」みたいな感じに聞こえるから素直に聞いていられるというか。ウルセェ!って感じが無い。
そろそろあの頃の選んだ道は正しかったと思えているかな。そうだといいなぁ
遠くを見据えて見える景色にどれだけの孤独があっても…どれだけの暗闇があっても…そう思いながらその道を進むのは怖い
だからしっかりと「最後」まで歩いていけるように靴紐を結ばないと。
…でも偶に靴脱いで休憩してもいいと思う…足湯に入ったり激痛足つぼマッサージを施術されたりしてもいいと思う(※大倉くんと高橋くんより)
まぁ、きっと、絶対
この人の靴紐は解けそうにもないけれど。
※「この曲を気持ち悪く紹介してくれ」「このことについて本気出して考えてみてくれ」等のブログのリクエスト…感想…待ってます
優しい言葉でお願いします