ナイフ、ランプ鞄に詰め込んで
高橋優 / 旅人
強い力でグイッと曲の中に引っ張り込まれて裸の心にグサグサと尖った言葉が刺さってくる、立って居られないくらい苦しいけれど同じくらい希望を感じる曲。
第一印象は「高橋優ってメンヘラなのかなぁ…」です。ごめんなさい、語彙力が足りないので高橋優のことすぐメンヘラと言います。でも、やっぱり他人とは思えないなっていうのが正直な最初のさわりだけ聞いた時の感想でした。(お前みたいなクソメンメラと一緒にすんなよバーカ!っていう意見はすでに受け取っておりますので悪しからず)聞いていけば聞いていくだけ広がっていく、大きくて深い曲。きっと死ぬまで全てはわかりきれないけれど今現在の精一杯の愛を込めて散らかしていきます、よろしくお願いします。長いです!
傷付く人に出会って自分の傷の意味を知った
どこのメンヘラ?って思うじゃん?高橋優だから…
痛み分かち合えるって光に思えた
どこのメンヘラ?って思うじゃん?高橋優だから…
こんな言葉をアウトプットしてくるって一体この眼鏡の人はあの笑顔の裏でどんな人生を歩んできたんだろう、単純に知りたいなと思った。
静かなAメロ、Bメロ、一番に至ってはドラムも無いくらい語りかけてくるような静けさ。ドラムとともに一気に盛り上がるサビ、聞いてて心地の良いメロディライン。サビ前の一瞬の無音と息を吸う音が好きです。一緒に息吸うよねわかる。
始まりも終わりも知らされず
誰もが今を歩いてる
この歌(歌詞)は聴くタイミング、時代、環境、その人を取り巻くものによって感じ方が全く変わると思う。理不尽でやるせなくて自分の無力ばかりを感じてしまう事が毎日どこかで必ず起きている。あの人もあの人たちもきっと生きたかったはずなのに、終わりはもっと先にあったはずなのに。他人の身勝手な行動によって失われていく命がこの世には多すぎる。苦しい。辛い。あの人たちは亡くなって、なんでわたしは生きているのか、なんて思ったりもする。
ささやかな喜びにすぐに慣れてく癖に
ささやかな寂しさにいつまでも敏感なままだ
こちら共感オブザイヤー賞金賞受賞です
おめでとうございます、あなたはわたしですか?
これって、なんでなんですか?どこかの国の頭の良い人が研究して論文を発表してたりしませんか?解明されたりしていませんか?
頼れる人失って 愛されてたことを知った
人間とは本当に不思議なのもで、それを失ってからその大切さを知ることの方が多いんですよね。痛感するんです、痛感。痛いほど感じるんです。その痛みは死ぬまで消えることはないでしょう、苦しめてくるときもあるでしょう、後悔ともまた違う痛みです。
生まれてくるときは皆 ひとり
息絶える時も ひとり
そんなことない!!!!って首を横に振って反論したい。けれど多分これが本当のことで。いくら繋がってると思う人が居たとしても、どんなに愛してるとしても、息絶える時はひとり。だけどその隣に「思い出」と言う名の「幸せ」がありさえすればひとりじゃないと思えるはず…と、いうのも生きてる人間のエゴでしかないのかも。生きたいと思いながら死ぬのってどれだけ寂しいことなんだろう、苦しいんだろう。
悲しみもいつか笑顔に変えられると信じてる
必ずそうなるという確証はないけれど僕はそう信じてる。あなたはどう思いますか?
「いつか忘れ去られるなら
生きてる意味なんて無いよ」と
聞こえる声が聞こえてくるけど
「いつか忘れ去られるなら生きてる意味なんて無いよ」ってなんて苦しい言葉なんだろうって、何回聞いても心臓を直接ぶん殴られたくらいのショックと衝撃を受ける。人は忘れられた時が本当に死ぬ時だって聞いたことあるけど。そこまでして生きてる意味ってなんなのかなって。
君が見つけた温もりを誰かに
届けられる時が来るのなら
いつか来るのなら…
この言い方すごく好きなんです。高橋優あるあるだと思うんですけどこの、断言しないで聞き手に委ねるような言い方! 来るのなら…の「…」が大事なんだ…「いつか来るよきっと!!!!!!」って言われたら「来ないよ!!!!!」って反発する面倒くさい人出てくると思うんです、私みたいな人いると思うんです。
いつかそんな時が来るのなら、生きる意味もあるんじゃないかなって。わたしはそもそも温もりを見つけられているのか、そんな温もりを届けたいと思える人に出会えるのか…
いつか帰るべき故郷を探し続ける旅人
君のこと今もこの街のどこかで待っている人がいる
結局、人と人との繋がりを言ってるのかな。
繋がるのは億劫だし怖いし色んな困難もある。死ぬ時は一人だけどそこに行き着くまでにどれだけの「愛」や「幸せ」を周りの人と一緒に集めて歩いていけるかが重要で。旅=生きることなのかもしれない
少し弱ってる時に聞いたらダーダーに泣けてくるし、下手したら心のナイフで心の中のヘタレた自分をザクザクに突き刺して引き裂いて殺してしまうし、もっと下手したら息するのやめちゃおうかな…なんて思ったりするくらい心を強く打たれる曲。そうだどいいな、帰れる場所が出来たらいいな、そこに帰れたらいいなって真っ暗な心に小さな希望の光を灯してくれる曲。生きにくいけど生き抜こうと思う。
人生という名の旅をしている全ての旅人へ