なんでもない昔の話
誰かに「死ねばいいのに」って言われたことありますか？わたしはあります。
極度の面倒臭がりであることが功を奏して、色々調べて考えた結果「死ぬのも面倒なんだな」と思ったのが今も生きてる理由のひとつです。そんなもんです。
強かった訳じゃないし弱かった訳でもない。
「お前だけ、みんなと違う」って言うのがそもそもの攻撃のきっかけだった。「私はこれがいいと思うから」とその他大勢の色に合わせることはしなかった。もっと自分を出した。そしたらもっともっと攻撃された。陰口、悪口、ネットで晒されたり、ありとあらゆるコンテンツでお豆腐メンタルの私の心は知らない人たちに毎日ボコボコにされた。誰にも迷惑は掛けてないし悪いことをしてるわけでもないのに。何もしてないのに。
そんなある日、名前も知らない話したことも無い人に面と向かって「死ねばいいのに」と言われた。その瞬間、反発するのも生きてるのもなんだか急激に面倒臭くなってしまって。自分の部屋に閉じこもった。
食べ物の味もしないし全然寝てないのに全然眠く無いし完全におかしくなってたんだけど特に何もせず、不細工な顔して一日中パソコンでゲームをしまくってブラインドタッチを習得し、「このまま死ねたらいいのにな」とかぼんやり考えながらそんな腐った時間を過ごした。だんだんそれも面倒臭くなって、飽きてきたから、辞める話をしに行ったんだけど辞めるのも面倒臭そうだったし辞めさせて貰えなそうだったし知らない大人と話すの苦手だったので仕方なく、仕方なくまた行くことにした。
毎朝なんか吐いてから行った。
勉強全く出来ないし別に夢も無いし友達も居ないし楽しい事なんか何も無かったけどとりあえず行こうって。わたしが居ても居なくてもこの小さな世界は変わらないし、時間は流れたけど、結局攻撃は終わりの日まで続いたけど、とにかく自分を曲げることだけはしなかった。
好きな髪型で好きなリュックを背負って好きな音楽聞いて好きな靴を履いて過ごした。
この閉ざされたクソみたいな世界から早く出ていってやろうとずっと思ってた。
あの頃受けた攻撃の後遺症は今でもいろんな所で顔を出して苦しめてくるけど、わたしが上手く生きられないのはこの頃のせいじゃないかと、けど。
あの頃攻撃していた側の人たちは私のことなんか忘れてるだろうから。
普通に暮らして、普通に幸せになって、普通に愛する人の幸せを願っているんだろうから。
正直、その現実を思うと今でも全員呪い殺せそうなくらいのドス黒い憎悪がお腹の中で渦巻くような気持ちになるけど、いつかあのとき死なないで良かったと思える日が来ればいいなと思って生きてるよ。
お陰様で最近そう思える瞬間が増えてきた。
もしそういう思いを今してる人、してた人が居たとしたら、みんながみんな生きててよかった生まれてよかったと思える瞬間が来ますように。
あなたにもあなたにも、来ますように。
生きてたらなにかいいこと絶対あるよ。
いざと言う時周りは全然助けてくれないし、実際良いことあんまり無いけど。愛も友情もよくわからないけど。憎しみの色には染ってるけど馬鹿な大人にはならないように。自分なんか居なくたって変わらない世の中だけど。
自分の思うように好きなように、生きようね。
人は簡単に絶望します。
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