CANDY

愛はどんな味でしょうか? Twitter:@to_darui

テーマソング

 

 

「ほら、見上げれば 」自然と視線が上を向く。「空があって、泣きたくなるほどの青さ」泣きたくなる理由は記憶か希望か絶望か劣等感か、そんなの聞く人の数だけあるか。 「ほら、雲のような白いスニーカーで」視線が一度下へ戻って自分が今立っているところを確認する。「高く高く登っていけ」自分がそこにあればどこへでも、どこまででもいけるんだ。新始動を知らせるようなドラムロールのような始まり。すぐに心が高揚するこの感じすら愛おしくて懐かしくて少し戸惑う。 「耳に届く音はいつも不安な鼓動のドラムだけ」「諦め苛立ち限界現実、飲み込みすぎて喉が渇く」自分とは違う世界の話だと思ってたことがどんどん近付いてきて知らぬ間に心がどんどん侵されてたみたいだ。自分一人ではどうしようも出来ない事、やり切れない気持ちが多すぎて大切なモノが見えなくなってきて、もう無くなったと思ってた。少し前までは確かにあった感覚がもう無い。もう心が震える瞬間なんて無いんだと思ってた。これから一生無いとさえ思った。それが悲しくて怖くて苦しくて。「壮大なテーマソング、流れりゃその気にもなるかな?」「フレーフレーこの私よ そしてフレー 私みたいな人」「共に行こう拳上げて」ああ、思い出した。この感じ。思い出せた、私の中のこの気持ちは死んでなかったんだ。良かった。そうだよ思い出してよ、今までだってこれからだっていつだって私の大好きなポルノグラフィティは「一緒に行こう」と言ってくれるじゃないか。この曲を聴き終えた自分の胸に手を当てて、その問いかけに答えたい。

 

「今、その胸は震えてるか?」

 

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