「ごくごく飲んだ、ときどきこぼした」
高橋乳 / 牛乳
高橋優が「高橋乳(にゅう)」名義で歌っています。
ふざけてるのかと思って冷やかし半分で聞いてみたらちゃんとしていてびっくりしました(失礼) なんなら少し涙腺にキます。哀愁が漂い過ぎて噎せ返っちまいますね
少し寝癖で少し寄れてるスーツを着て、残業続きで、業績はイマイチで、毎日上司に怒られるけど、良い人だよねとはよく言われて、これと言って秀でたものは持ってないけど真面目な、うだつの上がらないサラリーマン…なんていう登場人物とその人を取り巻く情景が浮かんできます。
コンビニの店員さんは1リットルの牛乳にもストローを付けてくれますよね、それストローで飲むわけないじゃん。いや、飲むかもしれない。最初に聞いたときは「このひと1リットルの牛乳外でガブ飲みしてるのかよ」お腹壊すよと思ってたんですけど500でしたね、よかった。安心した。
「そういえば小学校の給食のとき君はいつも牛乳を残すから代わりに飲んでやるって毎日のように貰ってたの思い出す」
居ましたよね、牛乳が嫌いな女の子。そしてその子から牛乳を貰う牛乳が嫌いな子のことが好きな男の子が。
大人が夕陽に照らされながら牛乳をガブ飲みして子供時代を思い出す、この感じがすでに哀愁。なんとなく過ぎていく毎日と牛乳を毎日飲んでいたあの頃を通わせているのかな。「そういえば、あの子元気かな」で終わらせないで「牛乳飲んでくれる人は今も近くに居るのかな」今その役目は僕じゃない誰かなんだよね…って小学生の頃の恋を思ってしんみりするんじゃないよ大人だろ頑張れよ…!
「真四角に切り取られた空」
「オレンジ色の街」「真っ白な恋の味」
わあ~~~~!綺麗な日本語だな~~!
「過去ばっかり増えてって、
未来が減ってくだけの現状」
わぁぁ~~~!高橋の辞書が開かれたぞ~!
テストに出すからライン引っ張っといてくれ~!
というか、結婚したの知ってるなら牛乳飲んでくれる人はいるのかなのくだり要らないじゃん…分かってるじゃん…わかった上で自分の心傷付けるようなこと言って…そういえばこの人いつもそうだったな…これウエディングドレスの白と牛乳の白をかけているんでしょう?天才ですか?天才ですわ。
結婚式に呼ばれてないし本人から連絡も来てない無いということはつまり彼の中にしか居ないんですよね、あの子は。あの子の中には彼はもう居ないんです。思い出の中に居るかすらも危うい。一方的な恋、一方的な思い、それが青春。その気持ちや記憶が牛乳によって蘇る、「 あぁ…あの子は何処かの誰かと幸せになったけど毎日必死こいて生きてる俺にはこの先なにか良い事あるのかなぁ?…」答えられない自分、しょっぱくなる牛乳、ぐいとそれを飲み干してまた新しい明日を生きるのです。
牛乳飲もう。
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